PANDEMONIUM/大混乱!?の現場から

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2006年 07月 13日

从設計到憤怒 03

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怒りから設計へ 〜from anger to Design〜


03:怒りの連鎖反応

遺影です。

僕は今年の1月にこんなエントリーをしていました。

150日間の免許停止を受け入れ、自身の魂のアルファGTVを眺めるだけの日々が続きます。

2ヶ月もたつとだんだんと禁断症状も出るし、こそっと乗っちゃいそうなこともあります。

そんな時期に自己解体というエントリーをしています。


実はこの頃、あまりの怒りの連鎖反応の果てに「車という魂」を売り飛ばすことを思いつきます。

あと100日も乗れないのならいっそのこと売っちまおうと・・・

そしてその売却益はパンデミックへの上原O.S.M Apt.の設計料へと当てました。



上原の大隅邸はパンデミックの仕事です。

僕は「大隅勝治」という施主でもあるけど、パンデミックのオオスミカツジから見ればクライアントです。

皆さん誤解はしないでね。

パンデミックはバカみたいには儲かってはいないけど、当時も今も会社の財務が窮を要していたわけではないですよ。

うまくはいえないけど、単なる僕のこだわりというか、デザインという行為に対しての姿勢。

僕のデザインはまず「仕事」ですから、公私混同を決してしたくなかった。
ただその「仕事」というデザインの想いの先には公私混同があるかもしれない。

ただただ簡単なことです。

"会社"の代表でもある僕がデザイナーとして設計業務(時間を使う)、行うからにはやっぱり"売上"を出さなければならないんですよ。

そうしないとそれこそおかしくなっちゃうんです。

だって他のクライアントからはきちんと報酬を頂いているんですから・・・

自分の家だからタダでデザインしていいわけがない。
もし僕が一人でデザイン活動をしていてもきっと同じことを思う。

僕はもしオヤジが銀座の有名な寿司職人だったら、店に行って自分で働いて稼いだ金を出してその寿司を食べたい。
(うちのオヤジは寿司屋ではないけど、平塚O.S.Mでは当然パンデミックに正規の設計料を支払ってくれた。)


当然、僕はスタッフに対しての責任もある。
自邸だからといって「仕事」をしないで、思いに耽るのはどうかと思ったし、耽るのならクライアントとして金を払って耽らせてもらおうとも考えた。

なんかどうでもいいことかもしれませんね。
あと少しですからまあ聞いてくださいね。


当時は京都 da accaのお仕事や銀座けせらせらもありました。
正直設計料を払ったにもかかわらず、体力的になかなか自邸の設計は進められなかったけど何とか苦しみながらもじっくりとしつこくやりましたよ。


次は、そんな思いの丈の「図面」を僕らが信頼する職人たちに預け、3ヶ月に及んだ工事の小話をエントリーさせていただきますね。


追伸:春には終わらなかったのよ・・・

by pandemic | 2006-07-13 10:54 | 住宅草案


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