PANDEMONIUM/大混乱!?の現場から

pandemic.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2005年 09月 03日

オヤジの家 - 鉄筋・配筋 -

オヤジの家 - 鉄筋・配筋 -_c0001419_11231028.jpg

残暑厳しい土曜の朝、真っ黒に日焼けした鳶職の方のお尻を眺めていました。

職人さんはイキナシ無精髭にTシャツ短パンの姿でカメラと図面をもって現れた僕に対して警戒心びんびんです。

日陰の全くない、捨てコンの照り返しで眩い現場。
彼等はくる日もくる日もこの夏このような住宅現場で仕事をしてきたのでしょう。

本当に頭が下がります。

その昔、湘南裸族な僕でしたがここ最近はまったく日焼けなどすることなく、
ぶよぶよ、白々、過去の貯金してきた地グロさ加減で日々を過ごしています。

鍛え上げられた職人さんの前では同じ男としてお恥ずかしい限りです。




オヤジの家 - 鉄筋・配筋 -_c0001419_11523551.jpg

じっくりと朝夕現場を見させていただきました。

ひとつひとつの作業を親方、若頭、小方と丁寧に細かくやっているのが伝わります。

職人さんと同じ目線でじっくり拝見し、その仕事への思いを読み取ります。
建築基準法も耐震設計法も当然大切ですが、この熱い熱い日陰のない現場が「住宅建築」の最前線です。
ひとつひとつの現場での丁寧な作業の蓄積が「耐震」への第1歩だと僕は信じています。

若頭はおそらく僕くらいの現場10年選手。
指示を受け小突き回され怒鳴り散らされ黙々と仕事に打ち込む小方は、
髪がまっキンキンですからおそらく二十歳くらいでしょう。

僕が現場でうろつく間、本当にふたりの問答は懐かしく、愉快だった。

若頭「・・・だべ!」「こうだべよ!」

「だべだべ」いってましたねー
これ湘南弁です。

昼過ぎから、パンチパーマの親方登場です。
さすがに強面ですが、話せば異様に物腰が柔らかくやさしいです。
綺麗な白いニッカが眩しいです。
南足柄から来ているとのこと。

いつのまにかに「オヤジ」が後ろにいて話し掛けてきました。
「オヤジ」が職人さん達と話す姿は僕にはとても眩しかった。
そうだよね、オヤジは40年近くこのような環境の中で生きてきたんだもんな。

来週は「配筋検査」。

夕方職人さんたちが帰ったあと、
「オヤジ」と「おかあ」は毎日現場を眺めているそうです。

頑張るよ!オヤジ!!

by pandemic | 2005-09-03 23:19 | design-architecture


<< fly ing kids      某案件のための雑記 >>