PANDEMONIUM/大混乱!?の現場から

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2007年 10月 19日

UN build ?

UN build ?_c0001419_1523411.jpg

アンビルド。僕らにとってはスクラップの次に嫌な言葉かもしれない。
1998年から活動を開始したパンデミックは今までに90件あまりの物件を手がけてきました。
おかげさまで実現できたものをあらためて数えてみると、内訳は住宅系で、新築住宅14軒、リノベーション25軒、アパート2軒。商業施設系で、飲食店舗25軒、美容室4軒、物販・ショールーム8軒、事務所3軒、各種施設3軒ほか。

当然、実現できなかった物件もあります。
コンペ落選案を含め様々な事情で「アンビルド」となったものは8軒くらいかな。

今回アップさせて頂いたCGは僕自身実現を未だ諦めていないショールームの原案。
実はファーストプレゼンテーション後、宙に浮いた状態が続いています。
それでもプロジェクト自体は続行という、今までにない業務となっています。
これから月1,2回程の協議会を半年間重ね、1年以内のプロジェクトの実現に向けて動き出します。

最初のデザインの直感が協議を重ねた半年後にどのようになるのかもある意味僕自身楽しみでもあります。(ほんと?)

よりよきものを生産するためのアンビルド。(納得するしかないか)

実現せずとも少なくともデザインは僕らの体の中に残るし、データとして蓄積されます。
やっぱり正直、半年なんて待てないんで、パンデミック宇田川オフィスで先にやっちゃおうかな。(なんてね)

追記:あっ、例のコンペですけどまだ結果は出ておりません。いやあおなか痛いです。僕もしかして悪夢の予知夢をしていたりして。(切腹)

# by pandemic | 2007-10-19 15:24 | design-store
2007年 10月 18日

代々木の改修 其の2

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代々木の改修の現場は事務所から歩いて15分くらい。
午後の打合せの後、ひとりふらりと現場を見てきました。

藤色の階段脇の壁が塗り上がり、全艶白のパンチングの階段とのコントラストがアンニュイ(死語かな)です。

M.R.Yの現場は壁、建具、ソファーなどのファブリックで様々な色使いをしています。
オーナーはアパレル会社を経営されている方ですから、「僕は毎日色を見て決めているからね。」などとさらりと言いながら、パッパと決めていきます。
僕の自宅もそうですが" 差し色 "は重要です。
色を入れると飽きる?などとよく言い伝えられますが、僕はそうは思いません。
バラガンもコルビュジェも外光、内光を巧みに利用して色を使っています。

前川国男氏設計の上野の文化会館の「演奏を聞き終えた後の気分の高揚感を壊さないように」との配慮で塗られたホールを出た正面の赤い壁はローコストからとも言われますが、(僕は数年前キース・ジャレットのソロコンサートを聴きに行き、ホールを出た時になるほどと思いました。同時にそういえばシュタイナー設計のドイツのゲーテアヌムのホールを出た正面ウィンドウは深紅大理石の薄貼りだったなあ〜(こっちはハイコスト!)と記憶がリンクしました。)あ〜〜何だか話がだんだんスケールアウトしてきました。

僕は何を言いたいのかというと、色は意識の深いところに届いてくれるということです。みる・ながめる、人たちそれぞれの意識に語りかけてくれるということ。クライアントが選んでくれた藤色の壁を眺めながらただただ思いに耽っただけなんです。

# by pandemic | 2007-10-18 19:02 | design-architecture
2007年 10月 17日

代々木の改修

代々木の改修_c0001419_18551642.jpg

パンデミック 真夏の現場からでご紹介させて頂いた、代々木5丁目M.R.Yが、いよいよ最終コーナーに差し掛かりました。

 地下RC造+地上木造2階の戸建住宅のリノベーション。

過酷な猛暑から始まった現場は、工事条件、スケジュールと本当に厳しかったですが、
工務店や各職方の職人の方々には、本当にしぶとく、しつこく対応して頂いています。
今週末の引渡に向けて精度はまだまだ追求していきますが、パンデミックらしさはかなり投影された仕事となりました。
スタッフも毎日朝から通い詰め、キメ細かく対応しています。

それでも正直、クオリティはまだまだ。
人と人とのコミュニケーション、そして手仕事。過酷な状況下での仕事は本当に大変です。
スタッフはもちろん僕も胃があがってしまうような、現場となりましたが、
最後まで諦めずに、いやむしろこれから末永く付き合えるよう、現場を大切に育てていきたいと思っています。

おまけ

# by pandemic | 2007-10-17 18:50 | design-architecture
2007年 10月 15日

夏期休暇

みなさんこんにちは。
大変ご無沙汰しております、オオスミです。

更新するすると、期待をさせておいていつも放置。大変申し訳ございません。
今週に入ってからのアクセスは毎日何故か増えていて、
おそらく気になっているTOPICSがあるんですよね。はい。

例のテレビ制作会社のオフィスデザインコンペ。
無事10/9にプレゼンテーションそして提出させて頂きました。
お話を頂いてから約1ヶ月。調査・企画をしてから約2.5週間。
スタッフとともに不眠不休。" カワルガワル " 事務所はノンストップパワープレイ!で
なんとか自分たちの満足のいくものを提出できました。

今回のコンペはパンデミックだけでなく、ご協力いただいた方々がたくさんいます。
まだ合否の結果はご報告できませんが、この場を借りて先に感謝の気持ちをお伝えしておきます。
タイトなスケジュールの中、僕らの希望要件に様々な場面で応えてくれて本当に感謝しています。
僕的には様々な場面を想定し、準備、配慮をさせて頂きました。
これで結果がついてこなかったら、本当に御免なさい。

ブログへお越しの方々へ
結果はお伝えしていたようにわりと早く出る予定でしたが、もう少しお時間がかかるとのこと。
今週末頃ですかね。
僕自身、提出翌日などは気持ちが昂っていて落ち着きませんでしたが。
もう慣れました。今は静かな気持ちで結果を待っているところです。

さらに更新できなかった言い訳を・・・

# by pandemic | 2007-10-15 16:01 | journey
2007年 10月 05日

実況中継

前回のエントリーで、コンペの実況をお伝えすると宣言してはや3週間。
もちろん制作は進んでおりましたが、クライアントとの秘守義務があるため
お許しが出るまで内容は残念ながら公開できません。
(期待を持たしてしまった方には本当に申し訳ございません。)

提出及びプレゼンは来週の9日。
結果発表は12日くらいかな?

ものすごく揺らぎ、揺さぶられる、その中で突き抜けていく何かを求める毎日でした。
その何かがきっと僕らの能力、才能であり、価値。
確かに世の中は多種多様な価値があり認められてはいるが、
やっぱりその " 何か "=something は、強く不変なのものなのではないか。

デザインは勝ち負けではないが、「something」のないものは論外。

[something]

僕らの図面の中からクライアントがそれを感じて見いだして頂けるなら
結果はおのずとついてくる。
CGのモデリングを見ている。全然足りない。
もっともっと集中していかなければならない。
残り5日間、まだまだこれから。

# by pandemic | 2007-10-05 09:28 | competiton